エンジニアリングノート:Claudeとのつくり方

Maro Portalの運営憲章と作業記録から取り出した、Maro PortalとMaro Writerをつくる実際のルールです。Built with Claude.

誰が何をするか

Maro Labsは代表が率い、複数のAIワーカーと並行して働いています。次の役割分担で、Maro PortalとMaro Writerを毎日つくっています。

  • Claude:方向、設計、レビュー

    大事な仕事の70%以上をClaudeが担います。方向づけ、設計、企画、重要なレビューです。Maro WriterはClaude Codeのセッションで設計され、両アプリの中にもClaudeが接続されています。

  • 他のAIツール:実装と二次レビュー

    他のモデル、主にOpenAI Codexが実装と二次レビューを担います。つくる側とレビューする側を別々に選ぶので、変更をつくった側だけがレビューすることはありません。

  • Maro:決定

    Maroが目標を決め、元に戻せないことを承認し、最終判断をします。決定は元の言葉のまま記録されます。

根拠、分析、結論の順

  1. まず実物を見ます:動いているアプリ、その状態、元の記録。
  2. 確認した事実と意見・推論を分けます。
  3. リスクと代案を検討します。
  4. 示された範囲の中でだけ結論を出します。PASSや完了という言葉も測り直し、確認できなかったことは確認できなかったと書きます。

完了の意味

コードを書いただけでは完了ではありません。次の7つがそろってはじめて完了です。実行中に示せなかったものは、コード・単体テスト合格、実行未確認と分けて書きます。

  1. 実装
  2. 実行または再現できるチェック
  3. 機能の検証
  4. 回帰の確認
  5. 証拠の確保
  6. 記録の訂正
  7. 残る限界と次のリスクの正直な報告

レビューのしくみ

Maro Portalのすべてのタスクは、完了前に別のレビューを通ります。レビュアーが従うルールです。

  • 作成者とレビュアーを分ける

    可能なかぎり、変更をつくったワーカーはその変更をレビューしません。数値、ハッシュ、ファイル、実行状態は報告をうのみにせず直接照合します。

  • 部分合格は部分合格のまま

    複数のレビュアーの結果は同じ範囲に結びつけます。部分合格を全体合格に繰り上げず、条件つき合格のメモも消しません。

  • レシートに実際のモデルを記録

    すべてのレビュー・実行レシートに、実際のプロバイダーとモデル、役割、どの実行から出たかが残ります。モデルが変わっても、以前の結果は元の出典のままです。

  • 能力にもとづくレビューの割り当て

    レビューの作業は、会社名ではなくモデルが実際にできること(文章を読む、画面を見る、ツールを動かす)で割り当てます。モデルが見られなかった画面を合格とは書きません。

  • 判定の選り好み禁止

    プロバイダー側で判定なしに失敗した場合(空の応答、切断、上限、タイムアウト)、同じ入力を次に登録されたレビュアーに渡します。判定が一つでも出たら、人が確認するまでその判定が有効です。

  • 最新の証拠だけを再利用

    以前のレビューは、ファイルパス、SHA-256ハッシュ、範囲がすべて現在と一致するときだけ再利用します。変わったファイルとその影響範囲は読み直します。

何かを変える前の4つの質問

パッチ、インストール、設定変更、削除、外への送信の前に、この4つの答えがレビューの重さを決めます。

  • 1

    失敗したらどれほど悪くなるか?

    被害の大きさと範囲。誰と何が、どれくらいの期間。

  • 2

    元に戻せるか?

    実際に使える戻し方があるか。以前の版、コピー、復元手順。

  • 3

    一方通行か?

    いちばん重い質問です。そうなら、もう一度止まり、コピー、証拠、Maroの確認を先にそろえます。

  • 4

    全体が重くなるか、軽くなるか?

    新しいチェック、ルール、ファイルを足す前に、減らす・まとめる・直すものを先に探します。

作業を失わずにモデルを替える

目標、範囲、現在の状態、変更ファイルとハッシュ、テスト結果、未解決の指摘、引き継ぎメモは、モデルの会話セッションではなくMaro Portalの作業記録に残ります。

モデルを替えても、作業をやり直したり終わった段階を繰り返したりしません。前の実行が終わったか取り消されたことを確かめてから、次の安全な段階で切り替えます。

ユーザーが選んだモデルを黙って別のモデルに替えません。前のモデルの遅れて届いた結果を、新しいモデルの結果として採用しません。

月別の作業フォルダ

2026年7月41
2026年8月51
2026年9月308
2026年10月1〜12日562

記録

Maro Portalが残した日付つき作業フォルダ(2026年7月1日〜10月12日)
962
そのうちレビュー報告
211
レビュー履歴のある作業(2026年8月20日時点)
56
そのうち2回以上レビューを受けた作業(最大5回)
24

ルールができた順

  • 2026年7月14日すべてのMaro Portalの作業に運営憲章v1を適用。CLAUDE.mdの入口を置き、すべてのClaudeセッションが最初に憲章を読むようにした。
  • 2026年7月17日憲章にモデル非依存を明記。外部AIモデルは別の存在ではなく、差し替えられる部品。
  • 2026年8月20日Codexが書いた長所・短所のまとめを、Claudeが読み取りだけで独立に再レビューし、確認できた主張とできなかった主張を分けて記録。
  • 2026年9月13日実装モデルとレビューモデルをそれぞれ替えても作業が続く、というルールを追加。
  • 2026年9月27日Maro WriterをClaude Codeのセッションで設計、回帰チェック309/309合格。
  • 2026年9月30日プロバイダー側の失敗はレビューの機会を使わず、判定の選り好みは禁止、というルールを追加。
  • 2026年10月12日何かを変える前の4つの質問のルールを追加。小さく戻せる変更は速く、戻せない変更はもう一度止まる。

変更履歴 → · Built with Claude →

Maro PortalやMaro Writerを使ってみたいですか?

使いたいアプリと用途をお知らせください。メールでお返事します。